- dialy
一万人の第九
またまた私事ですが。。。
先日、サントリーの一万人の第九に
参加してきました。
奇跡的に観客チケットも手に入り
主人と娘も大阪城ホールまで
駆けつけてくれて
ありがたいことです。
私はスタンドの後ろから2番目
という限りなく天井に近い
まるで上から見下ろすような席でした。
家族も涙が出るほど感動したとのこと。
なりよりでした。
ここからはその感想です。
もし興味がありましたら、ですが
お読みいただけたら嬉しいです。
〈 初めての第九に参加して 〉
センターから果てしなく遠い私達は
天井と壁から最も近いため
向かい側のソプラノの反響音が
遅れて耳に入るから
歌声を頼りに歌うわけにはいかない。
佐渡さんの指揮に合わせて‼️
リハやゲネプロでは再三言われ続け
そんなことは百も承知だ。けど難しんだよ!
と、不安が募る一方だった。
響き合う声に耳を傾けては最後
遅れて歌うことになる。
こんなに高度な合唱を強いられるとは
思ってみなかった。
あまりにも小さく見える
佐渡さんの後ろ姿を必死に目で追う。
上手く歌えてるのだろうか?
リズムや速さは合ってるのか?
先生、なんかイライラしてない?
リハーサルは終始そんな感じだった。
本番の第3楽章で
目を閉じながら自分と向き合ってみる。
とにかく緊張している。
周りの人達からも不安の声が上がっていた。
指揮を見逃してはいけない。
指揮だけをみなくては。
ソプラノの声を聞いてはいけない。
音を頼りにしてはいけない。
そんな事が頭をグルグルさせている。
なんでこんなに緊張してるのかな?
上手く歌いたいし合わせたい。
足を引っ張りたくない。
失敗したくない。
あ、今、不安と恐れしかない。
あれ?私、ここに何しにきたんだっけ?
と思い返してみる。
共鳴する音の中に自分も入ってみたかった。
響き合う歌声が一万人って
一体どんな感じだろう。
ワンネスを感じたあの瞬間をもう一度。
(詳しくコチラ→◯)
そう思うだけで
ワクワクが止まらなかったのだ。
だからここにいる。
なのに今は
全く違うところにいるみたいだ。
こんな音ではない!って
ベートーヴェンも言ってるのにーーー‼︎
蒼井優さんの朗読でハッとさせられて
涙が溢れてきた。
涙が鼻にツンときて、くしゃみが出そうになるのを必死に堪えながら
第四楽章が始まった途端
一気に空気が変わった気がした。
楽しもう‼︎
ここにきた意味を思い出そう‼︎
ただ喜びと愛を声に乗せるだけだ‼︎
地に足つけて、背筋を伸ばして
けどリラックスして
呼吸がしやすいように立って
目線は佐渡さん、心は自由に
と、自分に言い聞かせる。
急に脳が静寂になって
ギリギリで間に合った意識の変容。
とにかく気持ちがよかった。
最後の「Funken」まで心を込めて
歌いきった。はず。
途中は自由になり過ぎて
佐渡さんからちょっと目を離した隙に
一度だけハメを外すような
歌い方をしてしまったが
そんな時は一万人‼︎
なんとかなるもんだ(笑)
打ち上げでは夢が叶う。
「フロイデ!」と声高らかに
酒を交わす席で第九の一節を皆で歌う。
そうそう!コレがしたかったの。
最後に一本締めでなく、この部分を皆で歌って終わりたい!という熱い要望があり
まさかの「Tochter aus Elysium〜」と
最後の一節を歌うとは思わなかったが
これがめちゃくちゃよかった。
築地Cクラス最高‼️
ご縁に感謝。
最後にナグらしいこと1つ。
歌って、めっちゃ骨盤底筋群使います。
丹田強化にも。
あと、顔や口、口の奥まで使うので、フェイスラインが上がります。
周りのご年配の方々、えらい元気。
歌うことは元気の源のようです。
そして第九は特に素晴らしい周波数。
聞くだけでもいいけど
歌うと更喜びに溢れ
あなたは私、私はあなたと
隣の人から手を繋ぎたくなるくらい
ピースフルでハッピーな曲。
それでいて壮大。
それをベートーヴェンは
この世に残してくれた。
私たちが一つになるために
きっと神がベートーヴェンに書かせたのだ。
とまで言われている。
以上、第九の感想はここまで。
そんなこんなで
来年はなんとウィーンで歌います。
まだまだ第九沼にハマったまま
来年を過ごすことになりそうです。
ここまで読んでくださり
ありがとうございました。