- column
冷房と夏冷え
− 夏冷えその1 −
ある訪問ケア日のこと。
車移動にて数件のお宅に訪問。
車内は日差しが強いので腕と顔は
ガードしつつ、外に出ると激暑。
一方でお邪魔したお宅はご年配の方が多く
熱中症対策という意識が高いせいか
それともおもてなしなのか
それとも寒さに麻痺してしまったのか
涼しさを超えて極寒の域。
夏のスーパー並。
ケアをしていると冷風がクビに当たることもあり、夕方の頃にはなんと頭痛が発生。
完全に芯まで冷えた様子。
その日はご飯の支度後、夕食を食べた途端体のスイッチが切れたように、その場で寝転んでしまう始末。
こんな時は
足浴したり、入浴したり
なんなら体熱ルームに入ればいい話。
身体の温度差をリセットする術を知っているのに、とにかく身体が動かないのです。
頭もどんどん痛くなるし
横になりたい。
布団に入りたい。
ひたすら寝たい。
で、そのまま寝てしまい。
朝方、頭痛は治っているけど
いつもと身体が違う感じ。
重くてだるくてやる気が出ない。
今日仕事最後までできるかな、、、と不安が襲ってきて、これはやばいなと察し
体熱ルームにストレッチポールを持ち込んで横になってみたところ
イタタタイタタタイタタタを連発。
身体がバッキバキなのです。
ストレッチポールに乗ったり降りたり
体操したりストレッチしたり深呼吸をしたり、時折まったりしたり
身体が元に戻るのになんとなんと80分かかりました。
こんなに重症なことは久しくなく
いや〜、体が冷えると筋骨も硬くなるんですねって
改めて実感した朝でした。
おかげさまで回復する時間はかかったものの
メンテナンス後、やる気がメキメキと湧き上がり
その日は快適に最後までお仕事できたのでした。
− 夏冷えその2 −
老人保健施設では夏場出勤する度に
施設内の温度が下がっている様子。
とにかく寒いのです。
そこで働いている方々は入浴介助だったり、とにかく動きまわっているので
汗をかきながら仕事しています。
しかし、ふと入所者を見ると、短く薄い夏用のパンツと靴下。
その足元はむくみが発生。
触れるとひんやり。
じっとしている入所の方には寒いくらいなのです。
しかも私も寒いです。
休憩室や食堂、各部署の机上作業する所でさえ寒い。
温度計を確認してやっぱりかと確信へ。
− まだ続く暑さのために −
ここ最近の夏はえげつないほどの暑さで
冷房無しでは生きていけないほど。
その分、屋内の室温や風通しに配慮する必要があって何かと面倒でしたね。
しかし、涼しく過ごしすぎてしまうと
上下の温度差、表面と芯の温度差が離れすぎて、なにかと体調を崩している方が多かった気がします。
まるで冷蔵庫から出した麦茶のよう。
芯は冷え冷え、外に出すと表面に水滴が。
そんな状況を思い浮かべてしまう。
そうなると暑くて暑くて
ちょっとした暑さでも暑くて暑くて
汗も必要以上に吹き出て不快に。
とにかく冷えたものを取りたくなる。
また芯から、内臓から冷えていき
暑くて仕方ないというループ。
ひどい時は冷房の寒さにも慣れてきてしまって、何も感じなくなるどころか
だんだんと設定温度が低くなったりして。
その悪循環が引き起こす先は
色んな不調を招く事になると思ってます。
お客様の中で1番多いお悩みは
とにかく夏の職場が寒いということ。
その対策として、レッグウォーマーやアームウォーマー、レギンスやストールを状況に合わせて取ったり付けたりされるといいですよと、毎年お伝えしてますが
長時間の冷房下対策はもちろん必要ですが
ほんの短時間でも面倒でも必要かと。
いやいや、設定温度が高めだから私は大丈夫!という方。
そんなに冷やしてないからと
足首出しっぱなしで寝てないですか?
布団から出た状態で朝目を覚まし
足がつったりしてませんか?
どんな時でも、冷房のスイッチをONにしたら
レッグウォーマーやレギンスや靴下もONにしてみてください。
冷房の冷気は意外にも芯を冷やすこと間違いなし!
それで冷えたなと実感したときは足浴だけでもいいから試してみてほしい。
年々、夏場の体熱ルームご利用が多く
ご自分のどこが冷えやすいか
熱がこもりやすいか
ご自身と向き合いながら過ごしている方が増えて
ナグとしてはとても嬉しいこと。
とか言ってる私でも
その日その時の状況に対応しきれない時もあり
そんな時は体熱ルームで無かったことにしています。
身体がわけがわかんないなぁって時は
とにかく芯から温めるを優先されることを
オススメします。
私ごとですが。。。
今年の夏は比較的温度調整がうまくいった様子。
鼻血を一度も出さず
朝方足もつらず
熱中症にもならず
体調もさして崩さずにいられたような。
と、この夏の冷房事情の振り返りでした。
皆さんはいかがでしたか?