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体温の均等化

先日いらしたお客様が

ナグに来られる2時間くらい前から

胃痛があったようで

 

「薬を飲みたいので白湯をください。」と、足浴の時に仰った。

 

伺ってみると、頭痛や腹痛、胃痛は日常よくあることで、薬を飲むと治るとのこと。

 

私は白湯を差し出しながら、提案してみることにした。

 

足浴をした後、ベッドで横になられた時に、胃やお腹を温めながらケアをしてみませんか?

もし、痛みが続くようでしたら、薬を飲んでみてはどうですか?と。

 

快く私の提案を受けて下さったお客様はそのままベッドへ。

 

温めてまもない頃から痛みがおさまっていき、施術中はぐっすり寝られた様子。

目が覚めた頃にはすっかり痛みが取れていたとのこと。

 

その日は久しぶりに夜中も目が覚めず、ぐっすり寝られたと、次の日にとても喜んで話して下さった。

 

今回はダイレクトに胃腸を温めてみたが、足浴でも私自身効果があったことも伝えてみた。

以前の私は頭痛や腹痛、胃痛などと、ともすればお友達かのような間柄だった。
もしかしたら、友達だったのは、痛みではなく、薬だったかも知れない。

市販薬より強い成分の鎮痛剤を手に入れてからは、薬を手放せなくなっていた。
痛みがひどくなる前の薬の服用は私の日常

特に仕事をする為に必要なことだった。

身体を温めるという発想は
身体が冷えているという前提がある。
それには落とし穴があって
脳が暑いとか、熱いとかを感じでいる箇所があると、冷えている場所を見逃しがちだ。

ここでいう「冷え」は冷たいという事だけではない。
「滞りがある」と捉えてほしい。

温めるという発想より

身体の体温を均等化する

という考えの方がシンプルで

且、応用が効く。はず。

たとえ
冷えていようといまいと
痛みがあろうとなかろうと
薬を飲んでいようといまいと
大事なことなのだ。

血液は、身体に「温かさ」と同時に酸素や栄養を送ってくれるので巡ってなんぼである。

そして、その「血液」を全身にまわすのに手っ取り早い方法は

やはり足浴だと思っている。

なので、頭痛でも腰痛でも腹痛でも足浴をオススメしている。
(体熱ルームもその効果アリ。)

痛みが渋滞しているところでない所から、血巡りを促す。

心臓に血液を戻すという、要は環流を促す血の道的な発想である。


それともう一つ。
痛みをとってくれるのは意外にも身近である自分の「手」だったりする。
自分でなくても人の手だったり
ウチでは一昨年までは愛猫が痛い所を察知して、そっと寄り添って痛みをとってくれていた。

まさしく手当て。

次は「手」のこと、手当てのことなど、話を掘り下げてお話できたら。。。

 

朝晩冷えてきた今日この頃。

背骨はもちろん、腰から下や足首を、どうかお守りください。