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足裏ケアから思ふこと

先月末、創立150周年記念特集として

「大羲之と蘭亭序」が開催されていたので

東京国立博物館へ行って参りました。

 

入館時に降っていた雨も

出た時にはすっかりあがっていて

午後の光の中、満開の上野の桜を堪能することができ、とても感動しました。

 

そんな桜も散ってしまい

だいぶ暖かくなってきた今日この頃。

そろそろ素足の準備もしたくなる頃。

冬の乾燥から踵のガサガサがえらい事になった方も多いのでは?

 

角質ケアはナグの中でも

特に人気のメニュー。

 

足裏が柔らかくなるって

嬉しいですものね。

 

私が初めてこの角質ケアに出会った時の

感動と衝撃はいまだに忘れられません。

 

角質を取るだけではなく

足裏をマッサージするようなこのケア。

足裏って捻れたり縮んだりするもんなだと初めて知りました。

変形とは違う、まだまだ前段階の状態。

しかしその状態がつづけば

変形や痛みを起こすであろうと思うのです。

 

理学療法士として働いていた頃

学生の時から足底板(インソール)に興味があったこともあって

足裏の状態がアライメントやパフォーマンスに影響すること学び

インソールからのアプローチに憧れていたものです。

実際にスポーツ選手や整形外科の患者さんに、インソールをリハビリの一環として処方させていただいていたこともあります。

 

しかしながら、なんと自分は怖いことをしていたのだろうとその時思ったのです。

 

「捻れたままの足裏にインソールを取り付けてたなんて!」

 

その前に足裏を整えることの方が

どんなに大事だったのでは

と気づいたのでした。

 

以来、私は血の道ケアにどっぷりハマる経緯となりました。

 

話はそれますが

PT新人の頃のインソールの処方といえば

まだまだ認知度は低く

一般に売られているものも品数としては少なかったように感じます。

 

今や、インソールの種類は豊富過ぎて選ぶのも大変になるほどに。

数年前、東急ハンズのインソールコーナーにズラーーって並べられていて驚いたものです。

 

その代わり、危険だなぁと感じるものも。

 

その後の学びで

今の現代人は靴の中で

かかと周りの関節が過剰に動きすぎているのが問題だと知りました。

なので、踵周りをコントロールする機能的インソールがオススメなのですが

 

扁平足だからといって

回内位が気になるからといって

 

安易に土踏まずをサポートするインソールを使うのはどうかな、ということでして

 

かえって過剰回内を引き起こす原因となり

例えば外反母趾を助長させてしまう事もあり得ます。

 

足と身体は密接です。

 

身体の動きと連動し続けています。

 

足元が変われば身体が変わるのであれば

身体が変われば足も変わります。

 

足裏を何かで安易に変えてしまう前に

疲れや硬さや捻れをリセットして

足裏の柔らかさやしなやかさを取り戻し

自分のポテンシャルを上げておく。

 

それには真っ先に大事なことは

シンプルに身体を滞らせないこと。

 

足の隅々まで血液が巡る準備をしておく事が如何に大切かと思うのです。

 

血の道療法にはそのベースを作る知恵が本当にたくさんあるなと

今だに感動させられる事が多いです。

 

シンプルなものほど奥が深い。

 

自分に気づき、自立を促すという

血の道の理念には

肉体的にも精神的にも生き方にも

全て通ずるものと感じています。

 

指先から捻れとって流すという行程が足裏の状態をより良い方向に導き

足のより良い動きが身体を守ることにもなります。

 

最後に。。。

今時期、実は足を冷やしやすいのです。

GWまでは腰から下までは

まだ冬支度でもいいくらいですよ!と

お客様に毎年お伝えしております。

 

どうか足元を冷やされず

暑くなる夏に向けて

体温の調整がスムーズに行える

身体作りを心掛けてみてください。

日々や日中の寒暖差を意識されるだけでも違ってくるはずです。

お試しあれ。